インプラント
インプラント治療とは
インプラント治療は虫歯、歯周病、事故などで歯を失ってしまい、お口の一部または全体で噛み合わせを失ってしまった方にとって画期的な治療方法です。
ひと昔前までは歯を失ってしまった場合、仮歯、入れ歯、部分入れ歯、ブリッジなどを装着し、噛み合わせを取り戻す治療が主流でした。
しかし、治療を施しても見た目が悪い、お口の中が不快、思い切り噛めない、健康な歯を削らないといけない、長期的な保存が難しいなど多くのデメリットがありました。
最近は、インプラントの快適性、安全性、従来の治療法のリスクなどに対する患者様の理解の高まりから、インプラント治療を希望される患者様が多くなってきております。
現在入れ歯やブリッジなどでお悩みの場合は、お気軽に御相談ください。
インプラントが選ばれる理由
■歯を1本失った場合
歯が1本抜けてしまった場合、保険で安価に治療できることからブリッジ治療が主流でした。
しかし、 ブリッジ治療は両隣の健康な歯を削らなければならず、さらに削られた歯には、大きな負担がかかり将来的にその歯を失う可能性が高くなるという欠点があります。
また、ブリッジをしているすき間に食べかすがつまりやすく、清掃性が悪いため、口臭、衛生管理にも問題が起きやすいです。
インプラントは隣の歯を削りません。
これが最大の利点です。
1本の最低価格は35万円(税別、検査諸費用込み、装着される歯の費用も含む)となります。
※ただし使用するインプラントの種類により異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ブリッジ
健康な両隣の歯を犠牲にしなければならない。
インプラント
健康な両隣の歯を削らずに治療することができる。
※手術から最終セットまでの総額(処置内容により変動することがありますので、正確な価格はお口の状態を診させていただいてからになります。)
検査、手術、投薬、仮歯、型取りなど他の名目で別途治療費を加算することはありません。
■複数本の歯を失った場合
歯が複数本抜けてしまった場合、これまでは入れ歯治療が代表的でした。
部分的な入れ歯の場合は、健康な歯へ引っ掛けるように装着するため、その引っ掛けた歯に大きな負担がかかり、将来的にその歯が傾いて将来的に失われてしまうことが知られています。
総入れ歯の場合は、最大の欠点として噛む力が弱いという点があげられます。また硬いものを噛むと入れ歯がずれてしまったり、会話の最中などに思いがけず外れてしまうといったことがあります。
部分入れ歯
金具を掛ける歯に負担がかかり将来的に抜かなければならないリスクが高まる。
インプラント
他の歯に負担をかけず、見た目も自然な仕上がり。
1本35万円(税別、検査諸費用込み、装着される歯の費用も含む)が基本です。
例)インプラント2本を用いたブリッジ
35万円×2本+10万円(中間部分の歯)
=80万円(税別)
総入れ歯
硬いものを思い切り噛むことが難しい。
インプラント
自分の歯と同じように力強く噛める。
当院のインプラント治療
①診査・診断
当院で治療を受けられている患者様は治療中でも構いませんのでお気軽にお尋ねください。
新規の患者様は一度お電話にて御相談いただき、御予約を入れて受診ください。
他院で入れたインプラントについても御相談ください。
必要に応じて各種レントゲン撮影を行い、インプラント治療が可能かどうか診査診断いたします。
歯周病、糖尿病、喫煙習慣等はインプラント治療のリスクを高めるため、それぞれ対策となる処置を施してからインプラント治療を行います。
大まかな治療期間や料金等についてもご説明致しますので、不安や疑問がありましたら、遠慮なくお尋ねください。
②フィクスチャー埋入の手術
インプラントを埋め込む手術を行います。
麻酔を用いて行うため痛みはありませんので、安心して手術を受けていただけます。
手術した箇所の骨や歯肉の状態が良ければ手術日に仮歯を装着することもありますが、多くの場合は治癒を待ってから仮歯を装着します。
③仮歯装着期間
インプラントの上部にアバットメントと呼ばれる支台を装着し、さらにその上に仮歯を装着し、噛み合わせを調整する期間を設けます。
この噛み合わせが悪いと、仮歯が割れてしまったり、噛むたびにお口の中で痛みが出ることがあります。
とても低い確率ですが、人によっては噛み合わせのバランスが崩れることにより不定愁訴(ふていしゅうそ)と言い、頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れることもあります。
とても大切な時期なので患者様もお口の中に違和感を感じたらすぐにご報告いただくようご協力をお願い致します。
④最終セット
仮歯で噛み合わせに問題がなく、安全に噛める状態が確認できたら、仮歯と同じ形で、より強く、より美しい材質のもので作った綺麗な歯をセットし治療完了となります。
患者様の状態によりますがおおよその治療期間は早くて3ヶ月、遅くて6ヶ月程度が目安になります。
インプラントを長持ちさせるためには手術後のメインテナンスが非常に重要です。
ホームケアに取り組みつつ、定期検診により長期的に安定したお口の健康を維持しましょう。
当院での工夫
インプラントは入れ歯と違い、御自身での着脱ができません。
そのため、歯科医院にて定期的に清掃や状態の確認を行うメインテナンスが重要になります。
当院ではそうしたインプラント治療の性質を考慮し、患者様が転勤などで他の地域へお引越しをされたときでもメインテナンスに困らないよう、国産インプラントとして最も歴史と実績があり、トップシェアを誇る京セラ株式会社の製品を利用しています。
メイドインジャパンの安心品質に加え、多くの大学病院、総合病院をはじめ日本全国のクリニックで使用しています。
そのため、御相談いただけましたらお引越しをされる先でもメインテナンスでお通いになれる歯科医院の御紹介も可能です。
転勤族の方や、将来的にお引越しの可能性がある方でも安心して治療をお受けいただけます。
Q
A
よくある質問
Q
A
インプラントのデメリットはありませんか?
インプラント治療にもデメリットは当然あります。
手術を伴う外科処置になりますので、切ったり縫ったりという処置をしなければなりませんので、多くの患者様にとっては不安が大きいと思われます。
例えば、歯周病、糖尿病、喫煙週間等に対して何も処置を行わずに手術をしてしまった場合、それらに起因してインプラント治療で良い結果に繋がらないこともあります。また、夜間の歯ぎしりも悪影響があります。
また、入れ歯と違い患者様御自身で取り外しができないため、メインテナンスのためにクリニックへお通いいただくことが重要です。
ただ、メインテナンスでの通院習慣を身につけていただければ、お口の中を全体的にチェックしますので、他の歯を虫歯や歯周病から守る予防対策となります。
インプラント治療はなぜ高額なのですか?
昨今は、患者様のニーズに応じて様々な新しい医療材料や医療機器が開発され、多くの患者様の健康をより長く維持することや、我々歯科医師の治療を助けてくれています。
しかし、現在の日本の保険制度では「最も基本的な材料・治療法」のみが保険の対象となっております。
インプラント治療は世界的に安全性や、長期安定性が認められているものの、我が国日本では先進的な材料を使用する高度な治療と位置付けられており、保険適用とされておりません。
そのため、インプラント治療をご希望された場合は保険適用外(自費)診療という扱いになります。
ただし、インプラントの治療費用は医療費控除を利用することで、軽減することができます。
Q
A
インプラント治療は誰でも受けられますか?
インプラントは人の身体と違い、成長をしません。
そのため成長期を過ぎた18歳以上であること、インプラント治療を行うための十分な顎の骨の量があること、歯周病や喫煙習慣の改善に協力いただけること等が条件になります。